くるま部

突然ですが、 富士スピードウェイから。 2022 TCR JAPAN series 第5戦です。

「久しぶりにレースをご覧になりませんか?
 世界最高峰のマシンが見れますよ」

そうやってご連絡をくださったのは、
車のチューニングファクトリー「Stile」の代表、上松(アゲマツ)淳一さん。
ドーミーインのお客さまであるとともに、
DOMINISTYLE くるま部で大変お世話になっている方です。

Stileさんは、2020年から、
大蔵峰樹選手率いるM-PROTOTYPING Team STILE CORSEのメカニックパートナーとして、
『TCR JAPAN series』に参戦。
今年で3年目になります。

この9/10、11、
2022 TCR JAPAN series の第5戦が、
ドーミーインexpress富士山御殿場から車で約30分、
静岡県の富士スピードウェイで行われたのでした。

上松さんが私達にお声をかけてくださった理由は2つあって、
1つめは、「世界最高峰」と言われるマシンが全世界を回って戦う
WEC(FIA 世界耐久選手権=FIA World Endurance Championship)』の
アジア唯一のレースが、同じサーキットで共催されること。
現在、トヨタさんが5連覇を成し遂げているル・マン24時間耐久レースも、
年間6戦行われるWECのシリーズの1つなんです。
そんなル・マンを戦う最高の技術水準を誇る車が目の前で見れる!!!
という、自動車レースが好きな方なら垂涎のタイミング。
こういうTVで見るようなマシンばかりで、
レースに詳しくない人間でも、興奮してしまいます。

モータースポーツ界注目の仏・プジョーチームのマシン。レースカーで特徴的な大きなリアウィングがありません!最新技術の集大成!!(だそうです)

世界のトップチームのクルーが、
目の前を行き交うのは、
ここが日本であることを忘れてしまいそうでした。



さて、そんな中、
M-PROTOTYPING Team STILE CORSEが参戦するTCRが行われるのですが、
上松さんが私たちを誘ってくださった理由の2つめ…。
それは、この第5戦に限って、
チームから2台エントリーするという、
大蔵選手のチームとしては、
今後、そんな機会もないであろう、
極めてレアで、メモリアルなレースということです。

1台目のドライバーは、これまで通り、
チームオーナーである大蔵選手。
そして2台目は、上松さんがドライバーに。

#73 大蔵選手(左)と、#74 上松選手。

なぜ2台?

それは、大蔵選手が現在乗るマシンは2代目で、
アクシデントで壊れていた初代のマシンがまだ保管してあったこと。
そのマシンはもちろん修理すれば走れる状況ですが、コストも時間もかかるので、そのままStileさんで保管していたところ、
今回、WECと併催となるTCRの主催者さんの切なる思い…
「エントリー台数を増やしたい」という気持ちに応えようと、
上松さんが、修理してエントリーすることを決心されたのです。

そんな2022 TCR JAPAN series 第5戦、
最終的には7チーム10台のマシンがエントリー。
Saturdayシリーズ、Sundayシリーズを戦います。

私がドーミーインexpress富士山御殿場での取材を終えて、
富士スピードウェイを訪れたのは、
9/10(土)。
Saturdayシリーズ、Sundayシリーズそれぞれの予選と、
Saturdayシリーズ決勝が行われた日でした。

こちら仮設のテントピットに並ぶ、
2台のマシン。

No.73 M. OKURA
No.74 J. AGEMATSU

予選に向けて、
クルーの方々が動いておられます。
2020年のレポートでもお伝えした面々!
初めてお会いする方も!

今回、チームからエントリーするのは2台。
つまり、クルーも2チーム必要になります。

大蔵選手のチームに帯同しているクルーの方々に加え、
急遽エントリーすることになった上松選手の気持に応えようと、
レース好きの仲間が集まっておられました。

チーフエンジニアのイチカワさん。
メカニックのリョウヘイさん(右)とマネージャーのタジマさん。
メカニックのイケヤさん。
Stileの社員でメカニックのタカダさん。
トランスポーターのリョウさん。
メカニックのサポートとして、レースドライバーでもあるニシザワさん(右)。
スプリングメーカーに勤めるイシバシさんも、メカニックサポート。
そして上松選手の息子さんで、メカニックのジョーさん。



プロの方も含めて、
大蔵選手と上松選手のファン=仲間が集まる…

まさに、私たちが目指すドーミーインの姿が、
変わらずそこにありました。



そして予選へ。
ドーミーインが2台!!!

【予選結果】

Saturdayシリーズ 

#73 大蔵峰樹選手
タイム計測できず、決勝は最後尾からスタート

#74 上松淳一選手
3位
ベストタイム 1:48.225

Sundayシリーズ 

#73 大蔵峰樹選手
2位
ベストタイム 1:48.476

#74 上松淳一選手
5位
ベストタイム 1:48.777

予選の結果を受けて、
選手とメカニックの方がマシンの調子をすり合わせます。
そして30度を超える暑さの中、
クルーが自分がいますべき仕事をこなしていきます。

全体の中で自分のポジションと仕事を確認し、
結果を出すために動いていく…



そしてこの日(9/10 土曜日)、
Saturdayシリーズ 決勝へ…


【決勝結果】

Saturdayシリーズ 

#73 大蔵峰樹選手
5位
14 Lap 25’57.842
Best lap  1’48.969

#74 上松淳一選手
4位
14 Lap 25’54.994
Best lap  1’48.536


最後尾からスタートした大蔵選手は、スタートで一気に3台を抜き、
周回を重ねるごとに着実に順位を上げ、
一時は、
3位を走っていた上松選手に迫る走り!
後半、2〜5位のマシンが
一瞬のスキを狙うというエキサイティングな展開になり、
最終的には、上松選手が4位、そして大蔵選手が5位でフィニッシュ!


そして翌日(9/11)に行われた
Sundayシリーズ 決勝結果

#73 大蔵峰樹選手
9位
14 Lap 26’11.530
Best lap  1’48.217

#74 上松淳一選手
5位
14 Lap 25’52.243
Best lap  1’48.555

上松選手はSaturdayシリーズ同様、
ミスをしない堅実な走りを重ねつつ、
5位でフィニッシュ。
一方、大蔵選手は2位につけて表彰台を狙う位置にいながら、
ファイナルラップでブレーキ&ミッションのセンサーが反応してエンジンが止まり、
リセット、再スタート…

表彰台を逃してしまいましたが、
ご本人は、
「クルマの状態も良かったし、次の最終戦・鈴鹿では、
 ノーウエイト(上位マシンは決められたウエイトを積むルール)だからよいね」
と、すでに前を向いておられました。

そんな大蔵選手。
実は来年4月に徳島県で開校する、
「神山まるごと高専」という学校の校長を務めておられます。


今度、大蔵選手のいちファンとして、
そんなお話も聞いてみたいと願いつつ…



結果は結果。
レースが終わり、
こうやって笑顔で向き合える空間は、
やはりそこにいる人でしか作れないこと。

現場のチカラ。

大蔵選手、
上松さん、
そしてスタッフの皆さま。

本当にお疲れさまでした。
そしてお声がけいただき、
温かく迎えてくださって、
ありがとうございました!!

最終戦の鈴鹿(10/28〜30)も頑張ってください!!

私には、WECより、
M-PROTOTYPING Team STILE CORSEのほうが
やっぱりFUNでした!!





★おまけ★

Sundayシリーズ決勝で、レース中に実況アナウンサーの方が大蔵選手をご紹介しておられたのですが、
マシンに貼ってあるドーミーインのロゴの話から、
チーム全員ドーミーインに宿泊していることや
ご自身もドーミーイン好きの話になり、
「温泉、夜鳴きそばがいい!」というコメントも出て、
「ドーミーインさんから何かをいただいているわけではないです(笑」
なんて、2分間に渡ってアナウンスしてくださいました。
ありがとうございます!



『TCR Japan Series 2020』、
DOMINISTYLE くるま部から見たレースのレポートはこちら

Round 1 SUGO

Round 2 MOTEGI

Round 3 OKAYAMA

Round 4 AUTOPOLIS(前編)

Round 4 AUTOPOLIS(後編)

Round 5 SUZUKA
レーシングチームの運び屋って?

レーシングチームのサポーターって?

霧から始まったTCR Japan 2020は、
いよいよ最終戦へ。




★お知らせ★

ドーミーインexpress富士山御殿場のエントランス横に、
愛車の撮影スポット ” DOMINISTAGE ” があるのです。




著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。