くるま部

レーシングチームのサポーターって?

12月19日、朝7時30分。

富士スピードウェイ。

『TCR Japan 2020』最終戦。

大蔵選手を支えるスタッフ全員、
忙しいレーススケジュールに追われるように慌ただしく動いています。

今日、ご紹介するのは、
そんな『M-PROTOTYPING Team STILE CORSE』の
サポーターのお二人です。

まずは、このシーズンの第一戦からすべて、
一緒に“参戦”している夏恋(かれん)さん。




私のこのチームでの役割は…

雑用とお手伝いです(笑。

私の夫は、このTCR Japanで大蔵選手のドライビングコーチを務める大谷飛雄(トビオ)。
もちろん、そのつながりがあるからこそなんですが、
実際にレースが大好きで、以前からこの業界にはご縁をいただいていました。

もともと大のクルマ好きである両親の影響で、
幼い頃からクルマは身近な存在でした。

運転免許を取る時も、
友達はみんなオートマ限定なのに、
私は父からの強い要望?指導?いや、指令?もあって、
マニュアルも乗れる普通免許。
免許試験に合格した時も、
「真の卒検はこれだ」と、
父のマニュアル車…当時はユーノスロードスターでしたが、
その助手席に父を乗せて私が街中を運転して、ようやく免許皆伝。
母も、それで納得。
そんな家だったんです(笑。

そういうこともあって、
興味があったレースクイーンの仕事をするようにもなり、
MCの仕事をいただくようにもなり、
一人でレースを見に行ったり…そんな私です。



レースが好きな理由…?

う〜ん…やっぱり“音圧”っていうんでしょうか。
このエンジン音の圧倒的な迫力がやはり一番の魅力です。
レースクイーンとして、いろんなチームにも参加させていただき、
ピットの中にいる機会もありましたが、
このゾクゾクする感じがなんとも言えません。

そんな関係もあって、
カーレースはまったく知らない世界じゃなかったので、
今回、雑用?という形で参加させていただいています。

役割のひとつは、
「チームの運び屋」=マネージャーのタジマさんのお手伝いです。
タジマさんは本当にスーパーな人で、
何でもできちゃうんですけど、
よりレース運営に集中していただけたらと思って、
足を引っ張らないように頑張っています。
おかげでタジマさんの仕事にも興味津々になっちゃいました。

「タジマさ〜ん、一緒に写りましょうよ〜」「やめて〜」

そしてもうひとつは、広報、でしょうか。
チームを応援してくださっている方にレースの裏側を知っていただいたり、
一人でも多くの方にレース好きになってほしいという気持ちを込めて、
ピットの風景やスタッフ、大蔵さんをスマホで撮影しています。
動画については、ただいま夫のトビオと編集していますので、
また完成したらお知らせしますね。

撮影した写真は、SNSですぐにアップ!

こちらは私が撮影した映像を、
アゲマツ監督のお知り合いの方が編集してくださった、
『M-PROTOTYPING Team STILE CORSE』の紹介ムービーです。

https://www.facebook.com/123840651091835/videos/608062213203826

とにかく!
このチームは本当に温かくて、
大蔵選手はクールなはずなのに、
突然おちゃめになったりして、
アゲマツ監督とは、ここじゃ言えないような冗談を言い合ったりすることもあって、
私が言うのもなんですが、
すごく素敵なチームです!

始めてピットスタッフとして参加した私は、
運営する側について、とても勉強になった1年でした。

来年も一緒に全国行きたいです!




そしてもうひとりのサポーターはこの方。

西澤 嗣哲(ニシザワ ヒデヨシ)さん。
実はアゲマツ監督とは、いろんな意味で盟友であり、
良きライバル。

多忙な仕事の合間を縫って、
「最終戦だけは!」と、応援に駆けつけてくださいました。

盟友とか、ライバルなんてとんでもない。
アゲマツさんが経営するチューニングファクトリー『Stile』の
数多い顧客の中の一人です(笑。

アゲマツさんとのお付き合いは、6年くらいでしょうか。

当時、ジムカーナやサーキットでのフリー走行などを楽しんでいた私は、
いつかサーキットでレースをやりたいな、という気持ちはありました。
そんな時に、アルファロメオに乗っていた友人がチューニングするって言うので、
興味があって付いて行ったら、そこがStileさんだったんです。

いろいろ話を聞いてるうちに、
あるアロファロメオ車のオーナーさんが海外転勤になり、
そのクルマを買うことになり…。

それが僕のレースの始まりです。

いま、大きくは2つのレースに出ています。
1つは、
『idlers Games 12Hours Endurance Race Twinring MOTEGI』。
アゲマツさんと同じチームで、
ドライバーの一人として参加している12時間耐久レースです。

右から2人目が西澤さん。


もう1つは、
『TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race』。

トヨタの86というクルマを使って、
プロからアマチュアまで、大勢が3つのクラスに別れて戦うレース。
改造が激しく制限されている単一車種のクルマなので、
ドライビング技術や微妙なセッティング技術で、100分の1秒単位で勝敗が決まります。
そんなプロ・アマが一緒になって盛り上がる、国内でもかなりアツいと言われているレースです。
このレースに、クラスは違えど、
アゲマツさんと私はそれぞれ別のチームとして参加しています。
同じレース会場で、アゲマツさんと顔を合わすことも度々あります。
今年、私がいる「クラブマンシリーズ オープンクラス」では、
菅生でようやく表彰台の一番上に立つことができました。
そして十勝でも優勝することができ、コロナの影響で本来8戦あるはずのレースが5戦となった2020年のシリーズは、2勝で締めくくることができました。

ちなみに、ドライビングについては、大蔵選手と同じく、
大谷飛雄さんにコーチングをお願いしています。

『TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race』、2020年の年間ポイントランキングでは、なんと2位!西澤さんは真ん中! (西澤さんのFacebookページより)

そんなことで、
アゲマツさんを通じて大蔵選手ともお知り合いになり、
またこのTCR Japanにもとても興味があったので、
今日、応援に来ることができて嬉しいです。

「ピットでは、やはり人手があったほうが作業時間が短くなりますので、少しでも役に立てたらと思っています。」
「いま、タイヤについたゴムのカスをドライヤーで取っているんですが、できた!と思ってニシザワさんがやったタイヤをみたら、びっくりするくらいキレイに仕上げてるんで、僕もやり直し〜(笑。」というのは、“運び屋”、トラポのリョウさん。



いつか、このTCRのように、シーケンシャルシフトをはじめ、市販車とまったく仕様が異なる“本物のレーシングカー”でレースに参戦したいと思っています。
すごく費用もかかることなので、なかなかすぐにはいきませんが…。

それにしても、大蔵さん、
やっぱり上手いですね。

この調子でクルマのデータが揃ってきたら、
素晴らしいスタッフの皆さんと一緒に
来年、本当にいい結果につながっていくんじゃないでしょうか。
ずっと応援させていただきます!



「ん?なんか来年のTCR、このチームは2台体制になるっていうウワサが…。」




人が人を呼び、
ひとつの力になっていく。

スタッフやサポーターの口から出る「温かいチーム」という言葉。

“大蔵峰樹と、素敵な仲間たち“。
それが、
『M-PROTOTYPING Team STILE CORSE』にぴったり合うように思います。


明日、DOMINISTYLE くるま部ブログで、最終戦のレポートをお届けします。

著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。