イベント

第12回
ご当地!絶品うまいもん甲子園
<前日譚>
青森県弘前市

先日お伝えした、
『ご当地!絶品うまいもん甲子園
 決勝 DOMINISTAの目線』

から遡ること約一ヶ月半ほど前…

全国7つのエリア選抜大会で優勝したチームに、
その大会で審査を務めた料理人が訪問し、
決勝に向けてさらに高めていこう!…
そんな趣旨で“キリンチャレンジキッチン”が行われました。

私達DOMINISTAの仲間は、
北海道東北エリア大会
関東甲信越エリア大会
沖縄県大会
この3つの会場に審査員として参加。
よって、3名の料理人が、
それぞれのエリアを訪問しています。
今回、
その様子を、前日譚として会場ごとにご紹介します。

決勝が終わったいま、
参加した生徒の皆さんが自分たちの歩みを少しだけ振り返れるように…。

10/12(木)
青森県立弘前実業高等学校様の
キリンチャレンジキッチン

正門入ってすぐ、
グラウンド越しに、標高1,625 m、青森で一番高い岩木山を望みます。

受付をすませ、
教室に入るなり…笑顔?
いや、笑われているようにも見えますが…
とにかく笑って再会です(笑。

訪問したDOMINISTAは、
ドーミーインPREMIUM小樽の山本料飲総支配人。
(生徒さんからは“シェフ♡”と呼ばれていました)

待っていてくださったのは、
『津軽☆めっ鱈キッシュ』を作り上げた
ナナセさん(3年)と
ハヅキさん(3年)。
そしてサポーターの佐々木先生(手前の方)。

これはエリア大会での写真。

事前に、生徒さんから質問を預かっていたシェフが、
考えてきたアイデアを佐々木先生と相談。

どの会場でもそうですが、マスコミの方々の中での調理。緊張されるはずなのでずが、若いハートは強い

60分の調理が始まりました。

この日は、調理中に気になったことはどんどんその場で確認してOK。
積極的に質問します。

洋食の経験豊富なシェフも、
真剣に答えていきます。

この日、生徒さんが気にしていたことは2つ。
・本番の30分という制限の中で、
 いかに中心部まで火を通すか。
・毛豆で彩りを加えたいけれど、
 全体の味が変わってしまわないか。


調理を進めながら、
シェフからもアドバイス。

火を通すために、
アパレイユ(生地)の卵や水の分量を減らしたり、
水を生クリームに置き換えるなど、
方法を提案します。
その場では試す時間もないので、
この日以降、決勝までに、再度試作で確認です。


毛豆については、混ぜるのではなく上に乗せることで、
味が混ざるのを防ぎつつ、
さらに甘みを引き立たせるために、
塩を使う方法もお伝えします。

毛豆を漬物にしてみたそうです。

60分の調理を終え、
実食。


食べた感想を伝えあい、
決勝に向けて、
調整できそうなところを確認します。

閉会式、そして取材。


ハズキさんは、
「甘くまとめるために塩分を入れてなかったんですけど、シェフから塩分を入れたほうが逆にまとまりが出ると聞いたので、それは知らなかったので良い勉強になりました」

ナナセさん。
「前のキッシュよりもだんだんおいしくなっているので、優勝できると思います」

イベントが終わり、
シェフこと、山本料飲総支配人が退出する前、
佐々木先生と確認。

佐々木先生、
「アパレイユの分量の試行錯誤については、卵の分量に悩みます。
 オーブン機器の状況、材料費のこともあるので、限られた調理回数の中で、どこまでできるかですね。
 これまでの試作と、シェフからのアドバイスで、ほぼ決め打ちでいくことになると思います。日頃から生徒には伝えていますが、自分たちで考えてその時のベストを見つけてくれるはず(笑」ということでした。まさにDOMINISTAと同じマインド!
「毛豆が塩分、そして色目でとても重要になります。
 その毛豆を漬物にするというのが、洋食をやっていた私にはとても驚きで、勉強になりました。卵を使うキッシュは、中心部分までうまく火が通るかがポイントで、
 卵の量も色々ためしたいところですが、
 そういうわけにもいかないので、なんとか限られた時間でベストに近づけられることを信じています」

とびっきりの笑顔でお見送りしてくれた、
ハヅキさん、ナナセさん。
どんどん応援したい気持ちが増えるばかり。


もちろんこの段階では、
自分たちが作り上げたメニューが、
2024年1月に、
東京駅前のイタリアンレストランで、
期間限定で提供されることになるとは…




この日、学校さまを退出するときに、
佐々木先生が玄関先まで見送ってくださったのですが、
会話の中で、
「もしお時間があれば、津軽の郷土料理を味わっていただけるお店をご紹介しようと思っていたのですが、もう飛行機なんですね…。もし次きていただける時があれば教えてください。私がお店にお電話しますから」と、
お聞かせいただきました。

この時はお時間がないことをお詫びしつつ、
事前の取材不足を反省しつつ、空港に向かったのですが…

決勝戦で、気が付きました。
そのお店って、この割烹着の…

決勝戦のレポートより。津軽伝統料理『津軽あかつきの会』の方(左から2番目、右端)。



その時には気づかなくても、
あとになってつながることもあります。
いいえ…、あとになってわかることのほうが多いかも…。

過去を振り返る、という意味ではなくて、
その時に、もう少し気付けるように、
アンテナを敏感にしておかないといけないなぁ、と
これまたあとになってわかる自分のこと、でした。

ハズキさん、ナナセさん、佐々木先生。
本当にありがとうございます。

これからのご活躍、楽しみにしています。
いずれ「後日譚」でも…。



著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。