イベント

第12回
ご当地!絶品うまいもん甲子園
選抜大会レポート①
〜北海道東北エリア編〜

“ 食を通じて農林漁業の大切さを伝え、
高校生の夢を応援し、
地域を盛り上げ日本を元気にする ”

一般社団法人 全国食の甲子園協会様が
こんな目標を掲げ、
全国の高校から参加チームを募り、
エリア選抜大会、そして全国大会を運営されています。
今年で12回目となる本イベント、
共立ホテルズも初めて協賛企業の一社として応援することになりました。

ご当地!絶品うまいもん甲子園の詳細はこちら。
https://umaimonkoshien.com/

今回、全国7エリアで書類選考、選抜大会が行われるのですが、
共立ホテルズの3名の料理人が、
下記の3つの選抜エリア大会会場でそれぞれ審査員として参加いたしました。

【北海道・東北エリア(8/8)】
【関東甲信越エリア(8/10)】
【沖縄県(8/26)】

また、この3エリアで優勝した3校については、
11/26(日)に行われる決勝大会に出場。
その決勝へ向けてさらなるブラッシュアップをするために、
審査員を務めた共立ホテルズの料理人3名が実際に学校に伺って、
“食のプロ”としてのアドバイスを行います。

食の未来を支える若き料理人達を、
DOMINISTAが精一杯応援いたします!

※DOMINISTAとは、共立ホテルズ(ドーミーイン、共立リゾート)に関わる全ての方のこ
とを意味する言葉です。お客様、スタッフ、仕入先様、建築会社様など、とにかくすべて!そして食を支えるメンバーは、“DOMINISTA Kitchen Labo.”!

このDOMINISTYLEブログでは、今日から3回に分けて、
共立ホテルズが参加した3つのエリア大会の模様を
ご紹介していきます。

調理時間は各チーム30分、
審査員の試食ののち、
動画、口頭によるプレゼンの持ち時間は5分。
この35分に、思いと技術を込めていきます!
(調理技術は審査対象には含まれず、実食とプレゼンでの審査!)

第一弾はこちら、北海道東北エリアです!



北海道東北エリア選抜大会
8/8(火)
宮城県利府町文化交流センター「リフノス」にて


参加チームは5チーム!




北海道石狩翔陽高等学校

メニュー名
『石狩玄タルト』

<ご当地食材>
玄米、コーン、ミニトマト、にんじん、小麦粉

<チームメンバー>
ナユトさん(2年)
マイカさん(2年)
ショウヤさん(1年)

「お米が余っているなか、どうすればお米の消費が増えるかを考え、
グラタン、ドリア…いろんなアイデアが出ました。
強力粉、薄力粉も含めて、材料はすべて地元産です!
担当の東先生にはいっぱい叱られるけど、生徒が強くなるためにっていうのがわかるから、
そんな期待に応えられるように頑張ります!」

<サポート>
東先生

「コンテストは、本番での緊張感を含めて、授業では教えることができないいろんなことを学ぶことができます。なので、学校全体でコンクール出場を推奨していて、一年を通じて多くのコンクールに参加。
料理部には30名の生徒が在籍していて、今回はこの3名が腕をふるいます。
食べる、料理する…とにかく料理が好きな生徒ばかりで、料理人を目指す生徒もいます。
何度も試作を繰り返して、今日は最高傑作になるはず!」
生徒さんが作成した申込資料より

<メニューのイチオシポイント>
カレー味の玄米と、バターの風味がするタルトは相性抜群です!また、カッテージチーズを作る際に出たホエイは捨てずに、玄米を炊くのに使用しているので、食品の無駄も少ないです!



青森県立弘前実業高等学校

メニュー名
『津軽☆めっ鱈(たら)キッシュ』

<ご当地食材>
棒鱈、ごぼう、蕗(ふき)、根曲がり竹、にんじん

<チームメンバー>
ナナセさん(3年)
ハヅキさん(3年)

「自分たちが2年生のときに3年の先輩を見て憧れたのがきっかけ。
今年、自分たちが3年になって、課題研修の一環として挑戦しました。
2人だけど、3人のチームに負けないように頑張ります。
支えてくださった先生や仲間のためにも、
全国の皆さんに、青森の美味しさを知ってほしいです!!」

<サポート>
佐々木先生

写真右が佐々木先生。
「生徒には、“考える”、“対応する”ということを学んでほしいと、日頃から考えています。正しい答えなんてなくて、自分たちで考えてその時その時のベストを見つけてくれたら」と。ちなみに左の男性は、本日の審査員も務めるDOMINISTA Kitchen Labo.のメンバー!
生徒さんが作成した申込資料より

<メニューのイチオシポイント>
一般的に甘露煮は棒鱈と野菜類を一緒に調味しますが、今回は棒鱈と野菜類を分けて調理。このようにする事で、棒鱈は野菜よりも甘く調味することが可能となり、隠し味の蜂蜜がきいた、食べやすい味にすることができました!
また、米粉で作ったパイ生地はアミノ酸が豊富なうえ、5大栄養素も含まれていて、高い栄養価が接種できるので、美味しく、健康にもいいです!




宮城県農業高等学校

メニュー名
『想いなり』

<ご当地食材>
つるむらさき、米、紅花、牛スネ、カーネーション

<チームメンバー>
アヤカさん(3年)
ハルナさん(2年)
レイミさん(1年)

「入学する前に持っていた農業のイメージと、実際に学ぶのとは大きく違っていて、
一時は農業から離れたいと思ってました。
だけど、先生の指導のもと、その大変さを改めて知ることで、再び興味を持ち、頑張って勉強しています。美味しいお米、食べて欲しい!!」

<サポート>
山根先生

「生徒は、経営者クラブのメンバー。クラブには男性4名、女性4名が在籍していて、先輩の代から毎年この大会にエントリーしています。
こういうコンテストに出場することが、たくさんの学びにつながっていると思います。
なかなか指導する時間がなく、ほぼ生徒にまかせっきりですが、なにか興味の対象があれば、どんどん背中を押すようにしています。
農業高校ですが、ご実家が農家の生徒は2割くらい。私はお米を育てることを教えていて、
今日のお米も、生徒が自分たちで作ったお米です。」
生徒さんが作成した申込資料より

<メニューのイチオシポイント>
稲荷の甘さを活かしました。味付けに対して、甘み、辛み、塩み、苦み、旨み、酸みを入れようと考え、甘さが引き立つように調整しています。見た目にもこだわり、花(エディブルフラワー)によって彩りを豊かにしています、さらに、稲荷の食べ方として、焼くことで新しさが加わり、若い人にも食べて欲しいと思っています。多くに人に食べてもらえるように、作る工程もできるだけシンプルにし、原価も抑え、安く商品化できるように考えています。



福島県立いわき光洋高等学校

メニュー名
『やっぱ米ッツァだっぺ』

<ご当地食材>
米、ミニトマト(フラガール)、しらす、Iwakiねぎ、ケチャップ、Iwakiみそ

<チームメンバー>
ナチさん(3年)
ユキノさん(3年)
サクラさん(3年)

「キャッチフレーズは、“口に広がる住みやすさ!”。
住みやすさが味わえる、そんなメニューを楽しみにしていてください!(笑。」

<サポート>
鈴木先生

「すべて生徒のエネルギーにまかせています。
元気すぎてついていけません(笑。」
生徒さんが作成した申込資料より

<メニューのイチオシポイント>
いわきの名産物の野菜をたくさん使っています!
「食べ物が美味しい!」
「自然が豊か!」
「住みやすい!」っていう、いわきの魅力を伝えたい!



福島県立小野高等学校

メニュー名
『OTACARAケバブ』

<ご当地食材>
味噌、じゅうねん、黒にんにく、玉ねぎ、枝豆、トマト

<チームメンバー>
ヒナタさん(3年)
カレンさん(3年)

「町のみなさんが応援してくださっているので、期待に応えたいと思っています!」

<サポーター>
阿久澤先生

「参加している生徒は家庭クラブのメンバーです。
今年は地元の発酵食品をテーマに活動していて、自分たちで作った味噌を若い人たちに普及できればと思っています。今回は、味噌を使ったカレーでケバブを作ります。
先輩が2020年、2021年に連続で準優勝。昨年は参加できず、今年は私が担当になって初めての挑戦。私が緊張しています。」
生徒さんが作成した申込資料より

<メニューのイチオシポイント>
★カレー
小野町の特産品の発酵食品「味噌」「黒にんにく」を使用。カレールーの量を半分に減らし、味噌を加え、たっぷり使用した野菜で塩味を抑えてコクを加えました。
★チョップドサラダ
カレーに合うチョップドサラダをピタパンに詰め込みました。1日に必要な野菜の半分を使用し、彩りや食感を加え、野菜を手軽に食べてもらえるようにしました。
★ピタパン
田村産のえごまを使用し、生地に練り込みました。えごまの香ばしい風味の生地に仕上げています!



元気いっぱいの笑顔に溢れたこの5チームが参加し、
12時、北海道東北エリアの選抜大会がスタート。
一般社団法人 全国食の甲子園協会の藤田会長(写真左)が司会進行、そして宮城県宮城郡利府町の熊谷町長が開会のご挨拶。


開会式のあと、調理が始まるまで調理室でしばし待機。余裕?のチーム、先生とプレゼンの最終チェックをするチーム、まだ少し緊張感があります。


そして各チーム、5分おきに調理スタート!

先生も生徒さんの活動をしっかり記録。


そして制限時間を迎えたチームから、順番に実食、そしてプレゼンへ。



全チームのプレゼンテーションを終え、審査タイムに。
審査中、ほかのチームのメニューを見ながら「きれい!」「美味しそう!」「負けてるかも…」など、ホッとした表情で…というより余裕ありすぎ!


そして結果発表へ…


北海道東北エリアの優勝チームは…

青森県立弘前実業高等学校
メニュー名
『津軽☆めっ鱈(たら)キッシュ』!!

おめでとうございます!!!

審査員であるDOMINISTA Kitchen Labo.メンバーのコメントです!

「作品の完成度はもちろん、食に取り組み姿勢がひしひしと伝わるプレゼンに触れ、
大人がもっともっと頑張らないといけないと痛感しました。
SNSでの販売戦略など、いまの時代ならではの手法もうまく取り入れる感覚も素晴らしいです。自分が高校生の頃には考えられなかったレベルの高さを感じました。
それにしても、参加チームのどのお料理も美味しかったです。
これからも、ぜひ地元にために頑張ってください!
とにかく緊張しましたが、生徒さんや先生の皆様に教えられた一日でした。ありがとうございます」


サポートの佐々木先生のコメントです。
「学校とは機材が違っていて、そこが不安でした。
実際、本番では予熱が間に合わず、オーブンで焼く時間が足りず…。
だけど、それも臨機応変に“いまできるベストを探す”という意味で、生徒が乗り越えてくれたんだと思います。
どのチームも素晴らしいメニューだったので、
まったく自信はありませんでしたが、生徒のチカラです。
ありがとうございます!」

改めて、おめでとうございます!
青森県立弘前実業高等学校のナナセさん、ハヅキさん、佐々木先生!
このあと、11/26に行われる決勝に向けて、
10/12(木)に、「チャレンジキッチン」が青森県立弘前実業高等学校様にて行われます。
この日、審査員として参加したDOMINISTA Kitchen Labo.のメンバーが、
プロの目線でアドバイスするために訪問!

「きっと僕のほうが学ぶ機会になると思います…」というコメントを残しつつ…

その様子もまたお伝えします!!

この日はNHKさんの取材もあり、ニュースにもなっています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20230808/6000024460.html



利府駅から仙台駅で向かう帰りの電車で、優勝した青森県立弘前実業高等学校の方々とたまたま一緒になりました。「これから青森まで帰ります。ホッとしました…」と佐々木先生。

「頑張れ高校生のみなさん!いつか一緒に共立ホテルズで、お客様の笑顔のためにDOMINISTAとして…」

うまいもん甲子園 公式YouTubeチャンネルから。当日のダイジェストをご覧ください!



明日のレポートは、関東甲信越エリア編です!

著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。