他にもいろいろ

広い海と空を一望する天然温泉に癒され、能登・北陸の美味に大満足~『白鷺の湯 能登 海舟』宿泊レポート~≪後編≫

心地よく眠りに落ち、迎えた2日目の朝。
”前編”に続き思う存分、宿の魅力を味わってきました。

早起きして「新和風風呂」へ
海を漂うような湯めぐり三昧

朝風呂を楽しみにしていたせいか、すっきり目が覚めました。
朝寝坊の私にしては珍しい。
さあ、「新和風風呂」に向かいましょう。

新和風風呂・露天から朝日を望む

湯船のふちが岸壁?というぐらい海に近いのは純和風風呂と同じですが、
こちらは館の東側にあり、露天の寝湯から見る朝の海は神々しいほどの美しさ。
1日のはじまりからこんな景色に出会えて、今日もよい日になりそうです。

シルキーバスや岩盤浴椅子、壺風呂、うたせ湯も満喫しました。

朝、時間に追われるのではなく、ワクワクしながら目を覚まし、
貸切温泉に浸かって海と空をただ眺める幸せ。
こういう時間を大切に積み重ねていると、人生も変わってくるかも、なんて。

そして、忘れちゃいけない、3つの貸切露天温泉。
「木乃音」は檜、「石乃音」は岩風呂、「土乃音」は陶器の湯船で、
空いていれば予約なしでいつでも利用できます。

3つとも浸かってみて、一番好きになったのは「土乃音」。
赤い陶器の湯船のなめらかな肌触り、土壁の丸窓が満月のようで、
次に訪れたら夜にも入ってみたいです。

赤い小舟のような露天風呂に浸かりながら景色を眺めていると、
まるで海に浮かんでいるかのような気分に。

そういえば、和倉温泉は大昔、海から湧いていた時期もあったとのこと。
無色透明の心地よい塩化物泉に身も心もゆだねていると、
ふと、時間を飛び越えたような、温泉の不思議を感じました。

ひと手間加えた魚介を炙り
能登の食の奥深さを味わう

夕食をあんなにたくさんいただいたのに、お腹がきゅうきゅう鳴っています。
席に座ると、温もりのあるイラストのお品書きが迎えてくれました。

一の重の、のどぐろ柚庵やもみ烏賊、ふぐ風干し、能登鰯干しをこんがりと炙りながら、
二の重のさわら昆布〆、サラダ、煮物、小鉢へと箸を進めます。
海の幸を、朝からこれほど豊かに味わう幸せ。

きれいな飾り切りの煮物や、かわいらしい器、春紅葉のあしらいにも笑みがこぼれます。
大きな窓から見える七尾湾も、やさしく微笑んでいるような穏やかでした。
マンゴーソースをまとったパンナコッタが、のどをすべり落ちていくのを感じながら、
「宿を発つ前にもう一度、部屋の露天温泉に」と決めました。


なにも考えずに海を眺めたいという思いをこれほど叶えてくれて、
好きなだけ温泉にも入って、能登や日本海のおいしいものを存分に味わった2日間。
本当によい宿でした。
いつかまた、ここに帰ってこようと思ったら、明日からの日常もがんばれそうです。

白鷺の湯 能登 海舟
〒926-0175 石川県七尾市和倉町ワ部31番地
TEL:0767-62-0085

著者名:

全国の共立ホテルチェーンにいる、自分の店舗が大好き!で地元愛に溢れるスタッフ。そして社外から共立ホテルズを応援してくださるFANの方々。そんなDOMINISTAが特派員として活動中〜。