サウナ部

サウナの“サ窓”から
〜ラビスタ函館ベイ<後編>〜

昨日の“前編”から続き。
ととのって、ぐっすり眠ったファンファン隊員は、
今日もサ窓を見つめ続けます。

実物はこんな爽やかとは真反対です…

1月10日。晴れ。
最高気温 -0.2℃、最低気温-6.2℃。
日の出時刻は7時2分。

【7:20】
男性サ窓から見て右の方角(津軽海峡側)に
夜明けの雰囲気が…

東の空が明るみ(左)、雲の上端が金色に縁取られていきます(右)。

こちらは女性サ窓側。
まだまだ函館山は夜の雰囲気ですが、
目線を左に移すと、空が色づき、
また右方向には、昨夜男性サウナ方向から見えた明るい月が、
ラビスタ函館ベイの上を通ってこちら側に来ていました。

【8:00】
街が目を覚ましていくような、朝独特のコントラスト。

男性サ窓側、右方向です。
男性サ窓側、正面。
女性サ窓側の正面。太陽は左側から昇ってきています。函館山が赤く染まってきました。う、美しい…

↓【10:00】
営業が終わった大浴場。つい先ほどまでお客様が見ておられた晴れの景色です。

男性サ窓。
女性サ窓。


雪と曇りと晴れ。
たまたま、いろんなラビスタを見ることができた2日間。
もちろん良い天気を願うのは当たり前のことですが、
たとえどんな天気でも、サ窓は気持ち次第で
いろんな瞑想(妄想)ができるなぁ、と思いました。

女性大浴場の露天風呂
サウナと同じ函館山を望む、女性大浴場のパウダールーム。
男性大浴場の露天風呂。


あ、そうそう。
サウナの中では基本的に会話は控えなきゃいけないのですが、
初日にちょっとしたエピソードがありましたので、ちょっとご紹介…。

17時ごろ、サウナに入ったら、
先客がお一人。
20代前半くらいの感じの方で、下段手前に座っておられました。
軽く会釈して、その方の前を通って上段へ座った私。
数分して、扉が開いた感じがして、3人目のお客様が入ってくるのかと思ったら、
数秒ほどでしょうか、人が入る気配も、扉が閉まる気配もなく、
なんとなく不自然に思った瞬間、
先客の男性が、
「開けてたらダメだよ。温度下がるから。外で待ってて」と、
決して強くではなく、しかし少し諌めた口調で扉に向かって語りかけた後すぐ、
その扉が開いて小学生くらいの少年が入ってきて、
少し間隔を空けてその男性の隣に座りました。
そして先客の男性は私のほうを振り返って、
「すみません。失礼しました」。

サウナに入るお父さんを真似したいけど熱すぎてできないお子様は、よく見かける光景ですし、
「いえいえ、息子さんなんですね」と私が言うと、
「いやいや年の離れた弟なんです。
 昨日、別の温泉でサウナデビューしたばかりで」と。

そして弟さんに向かって「熱かったら我慢しちゃだめだよ」と優しく言って、
しばらくして先にお兄さんだけ退室されたのです。

サウナ室で、少年と二人きり。
なんとなく気になったので、
「小学生?」と、声をかけてしまいました」

「はい。4年生です」
「サウナ、昨日が初めてだったの?熱くない?」
「いいえ、すごく気持ちよかったです。
 サウナ、好きです」
「へぇ〜…。かっこいいお兄さんだね」
「あ、はい。」

1〜2分して、その少年も立ち上がり、
「お先に失礼します」とはっきり言って、
軽くおじきをして出ていきました。

別れ際に「ありがとう」と言ったものの、
その言葉遣い、所作の純粋な美しさにしびれてしまい…
思い返せばお兄さんも礼儀正しく、
いったいご両親はどんな教育をされたんだろう…、
なんて優しい雰囲気を醸し出すご兄弟なんだろう…って考えてると、
水風呂に入っていないのにすっかり気持ちがととのってしまい、
しばらくサウナ室から出ることができませんでした。

翌朝、あつ湯にまったりつかっていたら、
昨日の少年と目が合い…

「おはよう」
「おはようございます」

強引にオチをつけるわけではないのですが、
サウナ室で私の前をおじきしながら歩くその少年の横顔こそ、
今回のピカイチのラビスタでした…


ラビスタ函館ベイ。
取材にもかかわらず、
眺望はもちろん、朝食、スタッフの皆さんの立ち居振る舞い、
そしてお客様にすっかり癒やされてしまいました。

ここのサ窓も、
きっといろんな物語を見てきたんでしょうね…


サウナの“サ窓”から 〜ラビスタ函館ベイ編〜 おしまい

もちろんサウナ以外に魅力がいっぱい!
ぜひ、公式サイトもご覧ください!
ラビスタ函館ベイ 公式サイトはこちら

当記事は2023年1月28日に配信されたメルマガ内容になります。メルマガをご希望の方は、公式サイト会員にご登録くださいませ!
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※こちらの記事は休館時に取材・撮影しております。


著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。