ささいなこだわり

ブックオフ様、
コミック部を作りませんか?
<前編>

先日、DOMINISTYLE サウナ部で、
こんなお声をいただきました。

「ドーミーインはビジネスホテルだけど、
 主婦や女子も利用するので、
 女子向けの漫画も増やして欲しいです」と。

もう何年も前から、私達がこだわっている“ドーミーぶんこ”。
当時、漫画好きのDOMINISTAが、
「誰もが楽しめる、しっかりした品揃えにしたい!」、
そう願って、駆け込んだのがブックオフ様でした。


以来、タイトル入れ替えや新しいドーミーインができるたびに
パートナーとしてお力を貸してくださったブックオフ様。
今回あらためて「お客さまの声」をお届けし、
共有し、さらにドーミーインを進化させるために、
訪問の機会を作っていただきました。


ドーミーぶんこの守護神…ブックオフコーポレーション株式会社様です。


お話をしてくださったのは、
『ブックオフECセンター運営部 ECロジスティクスグループ 法人チーム』の
チーム長 幸田さまと、
アルバイトの女性お二人。
アルバイトの方なので、お顔は伏せつつ、
お名前は…“ケイ山さま”と“エス野さま”とさせていただきます。

サーフィンとクライミングが大好きで、休日には太陽の下で活動する幸田さま。「膨大なコミックに囲まれる毎日ですが、実は私、詳しくありません(笑」


右)入社7年目のケイ山さま。「5人きょうだいの次女で、長男とは16歳離れています。なので少女コミックだけではなく、小さい頃から、少年系コミックも読み漁っていました!」

左)入社2年目のエス野さま。「マンガが大好きで、学生の頃からネットカフェに入り浸っていました。この職場は天職です。たぶん(笑」


どんな方が、ドーミーぶんこをご担当くださっているのですか?


幸田(コウダ)さま(以下、幸田)
私達“法人チーム”は、企業さまからいただく選書の案件を担当しています。
メンバーは、この3名とあと1名。この中では私が唯一の社員。
横浜市瀬谷区にあるここ東名横浜ロジスティクスセンターでは、約400万冊の在庫があり、ドーミーインさんのようなホテルのライブラリ、スーパー銭湯など温浴施設の休憩コーナー、専門学校の書籍、幼稚園・保育園の絵本コーナー、インテリア向けの選書を行っています。
私はコミックに詳しくなく、主に書籍を担当していて、ドーミーぶんこの選書は、ほぼすべて、この二人が担当しています。

ケイ山さま(以下、ケイ山)
入社の動機は、コミック好きと、何より家が近いこと(笑。
入社から4年ほど、個人様向けの注文や買取を担当していましたが、3年前にこの幸田さんのチームに配属となりました。歳の離れた兄姉が読んでいたコミックを読んだり、音楽を聞いて育ってきました。もちろん同級生世代の少女コミックも読みますが、男の子のほうがいろんなコミックを読んでた印象がありますね。一緒に回し読みしてました。
コミック好きとはいえ、いろんなジャンルのコミックがあるので、すべて詳しいわけではありませんが、昔のコミックであれば、当時の同級生の反応を思い出しながら「こうだったかな、ああだったかな」「こういうのが好きな方はこうなのかな…」とか言いながら選書の参考にしています。

エス野さま(以下、エス野)
コミックが大好きで、学生の頃からネットカフェに入り浸っていて、子供の頃から「なかよし」を読み、コミック好きだった父の影響でジャンプやマガジンも読んでいて、ブックオフのお店にもよく行っていました。今となっては、趣味でネットカフェめぐりをしていたのが、こんな形で生かされるなんて…。
ケイ山さんは少女コミックが詳しくて、私の場合は好きなジャンルは幅広く、青年から大人、少女コミックまで。私達、タイトル見れば、話の内容はだいたいわかります。

幸田
ドーミーインさんの場合、定番以外の詳細のリクエストついては、その土地ごとのご要望をいただきながら、ご予算の中でほぼお任せいただいております。もちろん、新旧作品で価格も違う中で、どういう作品をどういうラインナップでご提案し、揃えていくかは、最も重要なところ。いま、それを二人が担っています。

ケイ山
全体の希望冊数の中で、定番のリクエストを除いた分が、私達の選書になります。二人でアイデア交換し、候補を出し合って、予算も踏まえて幸田さんに相談して進めます。昔はアニメで名前が知られたコミックが多かったのですが、いまは、小説だったり映画になっていたり、いろんなメディアミックスがあるので、どの段階でメジャーになっているのかわからないものも多くあります。そんな中で、ビジネスマンの方が多いドーミーインさんで選ぶポイントは3つです。

①皆が知っているものとしてアニメになった作品
②80年、90年以降、ジャンプなどで子供の頃から読んでおられた定番、人気作品
③土地柄。作者の出身地であったり、作品の舞台になっていたりする作品




選書の楽しみとねらいを教えてください。

ケイ山
自分の好みで選書するはもちろん楽しいのですが、みなさんがあまりご存知ないような作品をご提案して、それを気に入ったいただけた時は「良かった!」と思います。「こういうマンガもあったんだね」なんて言われると達成感もあります。
たとえば“スーツ”を題材にしたコミックを読むと、生地の素材やスーツの型、小物やベルトなどについて詳しく知ることができます。男性のお客さまが多い施設にご提案することで、コミックを楽しみながら、日常着ているスーツに対する見識も養うことができれば、1粒で2度美味しいじゃないですか。

エス野
ケイ山さんとかぶりますけど、「自分がこれは面白い!」と思っているタイトルをお客さまに知って欲しい。ニッチすぎるとダメなんですけど、年齢層を考えて選書して、その結果、お客さまに受け入れていただき、オッケーいただけると、それはやはり嬉しいです。
趣味により過ぎないよう、ケイ山さんにブレーキをかけてもらいつつ(笑。
お風呂上がりにドーミーぶんこで立ち読みして、興味もってもらって、部屋に持って帰っていただける作品です。なので、タイトル名、表紙、1話、2話で勝負できる作品が重要です。

ケイ山
ホテルでさらにリラックスしていただくために、難しいことを考えずに、シンプルに面白いと思ってもらえるものを。
加えて、新しい世界を知っていただきたいとも思います。
巻数が多い作品よりも、10〜20巻くらいで完結しているような内容で、1回の宿泊じゃ読みけれないけど、次またドーミーインで読みきれる…と思っていただけるようなボリュームも大切だと思っています。
100巻の作品を1つではなく、20巻を5種、でしょうか。



池袋のドーミーぶんこが人気なんです。
こだわりを教えてください。


ケイ山
池袋は、“アニメの聖地”と言われる土地柄。やはりほかのドーミーインさんと違います。現在も掲載されている人気作品を意識的に入れて、なおかつ、ライトノベルに注目しました。純文学小説とは違って軽く、近年とても人気で、気軽に読める小説があります。そこからコミックやアニメになったものが多くあります。池袋に来られるドーミーインのお客さま層を想像しながら、ライトノベルに明るいエス野さんがメインになって選んでいきました。

ス野
ライトノベル自体は、書店でコーナー展開するくらい市場規模があって、アニメ化の走りとしてはスレイヤーズが有名です。10年ほど前にどんどん増えてきて、その頃大学生だった私もずいぶん読んでいました。そんな人達が、卒業後にアニメ業界に入り、30代半ばになったいま、どんどんアニメ化に関わっている、そんな印象です。
池袋は、実は一昔前?の定番も多く選びました。私達のような世代がよく池袋に行くので、そんな30代に刺さるっていうのは、大学生時代に読んでいたライトノベルじゃないかな、って考えていました。

幸田
池袋でお二人の推しはありますか?

ケイ山 & エス野
それは難しい!(笑

エス野
個人的に好きな作品としては…「ちはやふる」。これ、少女コミックの皮をかぶったスポ根マンガ!そのギャップが面白いんです。競技かるたの話なんですが、恋愛要素もありつつ、スポーツみたいな形で、ルールの中でいかにかるたを取るためにどうするかが描かれています。いまや定番で、見た目もきれいし、皆が楽しめます。絵は少女、中身は根性、恋愛は味付け程度(笑。

幸田
少女コミックで“恋愛は味付け程度”、というエス野さんの表現。男性の自分でも、つい手にとってみたくなりました(笑。

エス野
いつぐらいからでしょうか。コミックって主人公以外の各キャラクターもしっかり描かれていますし、それぞれドラマがある。スラムダンク、ハイキュー、弱虫ペダルなんかは、もろにスポーツですが、相手チームにも深い背景があって、いろんなところに感情移入できますよね。共感するしかけがいくつもあるんです。キャラクターがいろんな情報を持っていて、その組み合わせが変わっていく…。
「赤髪の白雪姫」なんて好きですね。

ケイ山
大好き、大好き!

エス野
少女コミックで、絵もキレイで、ファンタジー系なんですけど、魔法は出てこない設定。中身は、政治っていうか…行間に、国のあり方や自分の立ち位置を読んでいく感じ。お子様には理解しづらいけど、大人が読むとハッとするような内容なんです。これはこういう背景だから、こんな行動になったのか!とか。

ケイ山
いわゆる恋愛ものじゃないんです。少女コミックなら、とんとん拍子に恋愛に発展しそうなポイントでも、そこには行かずに、個々に成長していく、そんな展開なんですよ。ドーミーイン池袋にも入っています。これは私が選びました。
掲載誌が女性誌なんですが、人気があるということと、いまも連載中の最新タイトル。アニメ化もしていて男性でも読んでいただきやすいんです。

幸田
“自分の立ち位置”…。仕事に置き換えた場合に、自分たちのようなビジネスマンでも楽しめるんじゃないかと思ってしまいました。

エス野
そうですね。組織の中での自分のあり方を考えたり、自分が認められるためにはどうすればいいのかなど、いろいろ深く考えてしまいます。
大人の女性が楽しめるような作品が、やはり面白く、それは男性でも十分楽しめると思っています。“恋愛が味付け程度”というのがキーワードかもしれませんね(笑。

ケイ山
少女コミックについては、男性の方は、ついつい表紙で敬遠することもあると思いますが、中身は男性でも十分楽しめる作品って、けっこうあるんです。ドーミーぶんこは、男性に少女コミックに触れていただくチャンス満載です。

エス野
「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子さんという作者さんで、最近「七つ屋 志のぶの宝石匣」という作品があります。宝石の情報量が半端じゃなくて、宝石という言葉くらいしか知らない人でも「宝石を見てみようかな…」となってしまうくらいな内容なんです。実は池袋の本棚に入れたかったんですけど、まだアニメ化もしていなくて、人気もまだまだこれから…。だけど、すごく面白いですよ!

ケイ山
あと、池袋はファミリーのお客さまも多いと考え、小さなお子様が楽しめるものも入れました。「スプラトゥーン」というゲームを題材にしたコミックです。2〜3年前から小学生に人気で、書店でも平積みされています。お父さん、お母さんも読めるし、実際にゲームをしている方にも楽しんでいただける。そういう気持ちで選んでいます。

ドーミーイン池袋のドーミーぶんこ。手前は定番コーナーで、奥は「池袋」を意識した選書です。BGMの選曲、そして展示しているフィギュアは、DOMINISTAが頑張りました。とある若いカップルが「ここ、充実してるね。あのタイトルがあるとは思わなかった」と話してるのを小耳にはさんで、支配人がガッツポーズをしたそうな。
ブックオフ様、ありがとうございます!



明日の後半へつづく…。




著者名:

スタッフみんなの便利屋さんです。DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、時にはブログ、たまに部活、あるいは商品開発でお会いいたしましょう。