釣り部

釣り部女子部員、
初めて釣り具を買う!

 釣り初心者のDOMINISTYLE釣り部・女子部員〝わいんこ〟。これまで2度釣りに連れて行ってもらい、少しずつ釣りが楽しくなってきた。
「そろそろ自分の釣り竿が欲しいな」
 そんな思いも芽生えてきて…。
 ある日の仕事終わり。釣り大好きの〝バンザいんこ〟先輩に頼み込んで、一緒に釣り具店へと出掛けた。

 二人が出掛けたのは釣具店〝キャスティング〟。わいんこはさっそく店員さんに話しかけた。応対してくれたのは副店長の大友さん。

<副店長の大友さん>

わいんこ  「初めて釣り具を買おうと思っています。1万5千円くらいの予算なんですけど…」
大友副店長 「はい。ご案内させていただきます」
バンザいんこ「御殿場の東山湖あたりに行きたいねという話がありまして…」
大友副店長 「東山湖ですとニジマス釣りですね。釣りではトラウトと言います」

<おそるおそる釣り竿を上下に振ってみるわいんこ>

 三人はショーケースに入った煌びやかなリールを尻目に、奥へと向かった。

大友副店長 「ロッド、リール、ルアーなどが必要ですね。予算を考えるとロッドとリールのセット品が良いと思います。トラウト釣りだと、こちらはいかがでしょうか?」

 釣り竿を手渡された、わいんこ。おっかなビックリ、ぶつけないようにそっと上下に振ってみた。

わいんこ  「軽~い!」
バンザいんこ「左右どっちの手で投げて、どっちの手でリールを巻くの?」
わいんこ  「え~、どっちだろう。前に行った時は右で投げて、右で回したような…」

 思い出すように身振り手振りする、わいんこ。

大友副店長 「このタイプはハンドルを左右付け替えられます。まだ決まってないのでしたら、右手で投げて、左手で巻くように覚えた方が、持ち替える手間がなくなります」
バンザいんこ「そうそう。私は左利きなので、左で投げて、右で巻いてるよ」
わいんこ  「そうなんですね!」

 そう答えながらも、わいんこはさっき途中で見かけた高級そうなロッドとリールが気になっていた。

わいんこ  「ちなみに高額なものとは何が違うんですか?」
大友副店長 「ロッドの素材がカーボンになるとかなり軽量で、魚が食いついた時の感度が良くなります。リールはベアリングの数が多くなるので、巻き上げがより滑らかになり、大きな魚も軽々釣り上げられます」
わいんこ  「なるほど~」
大友副店長 「でも最初はどんなものが自分の好みなのか、わからないと思います。セット品で始めて、もっと軽い方が良いとか重い方が使いやすいとか、もっとしならせたいとか、徐々に自分が求めているものに変えていけば良いと思います。これはセット品ですが、十分な性能を備えていますので、ベテランになっても使い続けている方もいらっしゃいます」

 大きくうなずく、わいんこ。

わいんこ  「差し色もかわいいし、これにします!」

<「リールの赤い部分がかわいい」とわいんこ>

 次に三人が向かったのはルアー売場。

大友副店長 「トラウト専用のルアーが揃っています。東山湖は広いので、遠くに投げて、そこから巻いて探っていくことになります。あまり軽すぎるルアーだと遠くに投げにくいので、少し重さがある方が良いと思います。2.8グラムぐらいがちょうど良いかと」
わいんこ  「遠くに投げられないと面白くないです」
大友副店長 「色も大事です。緑や茶など地味目なカラーと、赤・金・オレンジ・白など派手目なカラーがあると良いと思います」
わいんこ  「両極端の幅を持たせて揃えるのはなぜですか?」
大友副店長 「その日の魚の気分や水の状況で、どちらが釣れるか変わります。1日の中でも変わります。最初は重さやカタチをいろいろ選ぶより、シリーズやメーカーをしぼって、その中からカラーバリエーションを揃えた方が良いかと思います」

 わいんこはアドバイスに従って、スプーンと呼ばれるルアーを5つ選んだ。

大友副店長 「スプーンは基本となるルアーですので良い選択だと思います」
わいんこ  「じゃぁ、これで釣れますね?」
大友副店長 「(笑)どうしても釣れないこともありますので、最終兵器みたいなルアーもありますけど」
わいんこ  「その可能性があるので、見たいです!」

 別のルアー売場へと移動する大友副店長とわいんこ。

大友副店長 「フェザールアーと言います。投げて糸を軽く張って待つだけで、魚が餌だと思って食いついてきます。リールを巻きながら食いつかせるルアーと両方あれば、どちらかで釣れると思います。うちのオリジナルカラーで実績のあるルアーなんです」
わいんこ  「これもほしいです! これは何を模しているんですか?」
大友副店長 「魚が食べるペレットという餌です。底に沈んでいるペレットがふやけている感じです」
わいんこ  「最終兵器かぁ…。最初からこれを使っちゃうかも(笑)」

 その後、わいんこはスナップという接続金具とそれを入れるケース、さらに釣り糸を切るハサミを選んだ。

わいんこ  「じゃ、これでお会計、お願いします!」

 レジへと進んだ大友副店長とわいんこ。合計15,349円。予算をほんの少しオーバーしたが、わいんこはご満悦。支払いしながら、メンテナンス法を聞いていた。

<わいんこ曰く「副店長の大友さんの説明がわかりやすく、初心者の私も安心でした」>

大友副店長 「ロッドは、汚れてきたらタオルを湿らせて拭き取ってください。リールは分解できないタイプなので、軽く水をかけて洗ったら、良く水気を切ってタオルの上に置いて陰干ししてください。もし、使うのに支障が出てきたら、メーカーにオーバーホールを依頼することもできますので、ご相談ください」
わいんこ  「ありがとうございます!」

 あれ!一緒に来たバンザいんこ先輩は…? なんと、気になる釣り具を一人あちこち見て回っていたようだ。いったい、いつから?

■取材・撮影…キャスティング東久留米店(東京都小平市花小金井3-34-26 TEL:042-470-3230)
■Special Thanks…「釣具のキャスティング(https://castingnet.jp/)」株式会社ワールドスポーツ様

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著者名:

あるときは、部活の用務員。あるときは、さすらいのインタビュアー。またあるときは、文筆業。器用なことが、玉に瑕。甘いもん大好き。ものづくり萌え。あらら、もう書き切れません…。