くるま部

KANGOO “DOMINISTYLE”
② エンジンそのままでパワーアップ!

“ ビジネスホテルでオートキャンプ ”。

キャンプに行くクルマと言えば、
キャンプ場やその周辺のオフロードでの走行性も、
大切になります。
車高が高かったり、四輪駆動だったり。

だけど、DOMINISTYLE くるま部は、こう考えます。

キャンプって
その大半は街中を走ってないか?
つまり、
キャンプ場への往復の数時間こそ、
快適であることが大切だと。

キャンプに行くまでに疲れてしまう。
キャンプで遊び疲れて、帰りの渋滞で…

同乗のご家族や仲間には、いろんな快適なアイテムがあるかもしれません。

しかしドライバーの快適さとは…?

好きなクルマと、欲しい機能は別。

『KANGOO “DOMINISTYLE”』

今回から、
クルマの基本である、
「走る、曲がる、止まる」について、
Stile代表であり、DOMINISTYLE くるま部の主治医である
アゲさんの施術についてお聞きします!

※今日は写真少ないです。理由はのちほど。







好きなクルマに、
欲しい機能を付けちゃえばいいんです。



今日お話する「欲しい機能」は、
KANGOOの “ パワーアップ ” !!

結論で言うと、
今やすべてのクルマに装着されている
ECU(イーシーユー)というコンピューターの中にあるプログラムを書き換えました。
ロムチューン、と呼ばれる作業です。
その結果、115psだった馬力が、135psまでアップ!
合わせてトルクもアップ!
※ps=馬力を表す単位

これはKANGOOのエンジンルーム。赤いカバーついているバッテリーの後方に、ECUが格納されています。


さて、そんなKANGOOのエンジンって、1.2リットルのターボ。
ターボが付いてますが、
エンジンの回転が低い時はあまり威力もなく、
もともとはフランスの商業車なんで、
はっきりいって遅いです(笑。

別にサーキットを走るわけではありませんが、
キャンプなら人もたくさん乗るし、荷物も多い。
おのずとクルマも重たくなります。

高速道路では一番左端の車線、
抜こうと思ってもなかなか抜けない…
キャンプ場近くの峠では登らない…

遅いクルマ、
とっさの時に思った通りに動かないクルマって、
安全じゃないですよね。

だから、パワーアップするというのは、
KANGOOで楽しく快適に走るためには必要なことです。

特にこのKANGOOというクルマ、
欧州のさまざま規制のこともあり、低回転が強くありません。
オートマしか乗らない方にはわかりにくいですが、
左折する時、1速じゃないと走れないんです。
1速というと、クルマが走り出す時のギア。
日本の乗用車でミッションだと、1速の時に、
クラッチとアクセルで速度調整するとガックンガックンなります。

だから今回、専門のショップに依頼して、
低回転のパワーアップを重視したプログラムに書き換えてもらったんです。
その結果、
左折では2速で回れるし、
高速も真ん中の車線を走りながら、
抜きたくなったら、追い越し車線に出て6速でストレスなく抜ける…




さてこのECU、
マニア?な人向け、というほどではありませんが、
専門的な話を少々…。

ECU= Engine Control Unit(エンジン コントロール ユニット)は、
現在のクルマにはすべて付いているコンピュータのことと考えてください。

この中には、
その車種ごとにメーカーが作ったさまざまなプログラムが入っていて、
あらゆる状況において、
車輌の各所をセンサーで測り、
その瞬間瞬間に、
ガソリンの噴射量や点火時期をはじめとした、
クルマのすべての箇所に最適な指示を送り出す、
そういう役割です。

現代のクルマは、
このECU無しでは走れません。

メーカーが根幹にしているプログラムは、
若い方から、年配の方まで、男女関係なく、
誰が、いつ乗っても、
燃費、安全を最大限に考慮したもの。
乱暴な言い方をすれば、
本来持っているクルマの力を100%発揮できるものではありません。

ロムチューンする人や会社はいろいろありますが、
対象となるクルマのECUを分析し、
書き換えとテストをくり返して最適なプログラムを作り上げていく場合と、
車種ごとに相当数の「マップ」と呼ばれるデータをすでに持っていて、
要望に応じて、最適なデータを当てはめ、
その後に、微調整する場合と。

Stileがいつもお世話になっているのは、後者。
『プアマンズパーツストア』さん。

KANGOOのECUユニット。この中に基盤が入っています。(プアマンズパーツストアさんのFacebookページから)

先ほど
「115psだった馬力が135psまでアップ!」とありましたが、

パワー(馬力)=「トルク ✕ エンジン回転数」ですので、
今回は「トルク」にフォーカスしてください。

ノーマル190Nm→230Nmと、
トルクを「太く」させました。

レースのイメージの強いStileさんですが、
アゲマツさんからプアマンズパーツストアへのオーダーは、
「ストリートだからこそ」のロムチューンも多いのです。
特に、カングーの様なダウンサイジングターボこそ、ロムチューンをおすすめします。

回転数を上げればパワー(馬力)が出る、という事より、
低速からトルクを出せる事の方が、
確実に乗りやすく、
心にも余裕が生まれ、
「楽しく」なるのです。

ところで、
スロットルコントローラーってご存知ですか?
「アクセル開度を拡げる」効果を狙ったアフターパーツなんですが…

最近の電子スロットルの車では、
回転数やエンジン負荷に応じてエンジンスロットル開度を決めているので、ある条件下では、
床までアクセルペダルを踏んでもエンジンスロットルに反映されない事もおきます。

スロットルコントローラーは、
あくまでペダルを踏む量を変化させるデバイスなので、ECUチューンと同じ事までは出来ません。
しかし、

ECUチューンなら変更するマップの中にスロットルレスポンスマップ等がありますので、
根本から改善出来るのです。

当社では、カングーよりも小さく、パワーもないSmart まで、様々な車をチューンさせて頂いておりますが…


日常の足に使われる車こそ、より乗りやすくあるべきだと考えています。

街乗りがほぼメインの小排気量車であっても
「楽しくする」ECUチューンを心掛けていて、
それがウチの「強み」でもあるのです。

(プアマンズパーツストア 山根さんより)


こういうロムチューンに関するノウハウを、
僕たちはレースの中で培ってきました。
もちろんプログラムを作るのは、プアマンズパーツストアさんのような専門家で、
しっかりご協力いただきながら、
僕たちは、ドライバーの技量やコースの状況に応じて、
クルマの能力を最大限に発揮できるように、
クルマを人に寄せていく。

安全に、楽しく「走る」ために、
変えられるものは何でも変える…
それが僕たちのお客様目線です。


今回の問題解決パートナー
★プアマンズパーツストア★





「これは仕方がないと思って諦めていたこと」が、
プロの手によって、
安全、快適、そして楽しく走れるようになる。



ホテルの一番大切な仕事は、
お客様の安全を守ること。
そのために、私達もパワーアップし続けていきます。




積み重ねた経験と知識から、最適の答えを。

『 KANGOO “DOMINISTYLE” 』

まだまだ続きま〜す。



あ、写真が少ない理由は…
「画像」は、ほとんどシークレットだから…



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KANGOO “DOMINISTYLE” シリーズ

ホテルでオートキャンプだって!?

①まずはナビから!

② エンジンそのままでパワーアップ!

③ 安全に”STYLISH”に曲がる「足まわり」

④快適に、そして “STYLISH”に…「止まる」!?

⑤今度はSTYLISHに…泊まる!?

⑥STYLISHにメイクアップ!?









著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。