サウナ部

サウナの“サ窓”から
〜京都湯めぐり〜
<中編>
京都 嵐山温泉 花伝抄

(本記事の内容は、共立リゾートのメルマガで3月に配信したものを一部、変更しています)


2日続けてこんにちは。
ファンファン隊員です。


昨日の『京都 梅小路 花伝抄』から、今日は嵐山へ移動します。
3月1日、水曜日、晴れ、気温は19℃。
ここ梅小路から、バスや阪急電鉄を乗り継ぐ方法もありますが、
JR「梅小路京都西」は目の前なので、
そこから山陰本線に乗って6駅、約15分で「嵯峨嵐山」駅に到着。嵐山の街中を散策しつつ、渡月橋を渡って
徒歩約20分ほどで到着しました。

一応昨日と同じ京都ファンファンMAP。

そういえばスタッフさんから伺ったのですが、
京都には、梅小路と嵐山に、2棟の「花伝抄」があるので、
間違うお客様もいらっしゃるとのこと。
皆様もお気をつけくださいね。

いずれにしても、こちらの花伝抄もまた駅前!
目の前には、阪急電鉄嵐山駅の駅舎と改札が見えます。

門をくぐり、小路を通り、
鯉を眺めながら、いざ、嵐山の花伝抄の館内へ。


『京都 嵐山温泉 花伝抄』、お風呂のレイアウトです。

源泉:嵐山温泉(運び湯)
泉質:低張性弱アルカリ性温泉
大浴場 内湯


今日は女性大浴場からご紹介します。

♨ 女性大浴場 ♨

昨日の梅小路 花伝抄のような大きさはありませんが、
温泉情緒のある内湯は、
見ているだけでも気分が落ち着きます。
やはり共立リゾートという安心感でしょうね…。


露天風呂も、野趣あふれる岩風呂!


そしてサ窓。

しっかり高温ドライサウナで、約90度。
昨日の梅小路の男湯?と思ってしまう配置で、
ゆらゆら揺れる内湯の水面を眺めながらの景色…
こちらのサウナ室、ドアもガラス戸で内湯が見えるんです。
湯を見ながらのサウナって、実は飽きないものだなって、
この京都の旅で知ることができました。

写真は、清掃中で13時すぎくらいだったと思います。
外光もやわらかくて、15時のチェックイン後や、
あるいは朝のサウナも清々しい気持ちになりそうですね。


女性サウナ室には、砂時計があ3つあります。
左2つが、5分30秒。右が10分。
12分の時計があるので、
あまり砂時計を使うことはないかもしれませんが、
3つあれば、入った時のマイ砂時計使いも情緒ありそうです。


サウナ室出てすぐ左に水風呂。


さらにその横にはスチームサウナ。



室内の休憩椅子からの景色と露天風呂脇のベンチ。

女湯ならではのシャンプーバー。

ここ嵐山では、脱衣所からさらに男女それぞれに室外のおやすみ処があります。
髪を乾かしてから、仕上げのととのい椅子、ですね。

♨ 男性大浴場 ♨

こちらが男湯です。

お昼間、ちょうど伺った時に、湯守の方がいらっしゃって、
溫泉のことを伺ったのですが、
源泉は嵐山温泉で、嵐山地域の温泉は、
一箇所から汲み上げて運んでいるそうです。
ここ花伝抄では、毎日6〜10トンのお湯を地下のタンクに貯めておられるんですって…。
一般的な家庭用のお風呂は1回につき約200リットルと言われるので、
30〜50回分。ありがたいお話です…。

こちらサ窓。設定は90度。

ミストサウナ。
なんと、男湯ではスカッと系シャンプーバー!

ところで、この嵐山 花伝抄では、
夜中2時30分〜3時まで清掃タイムとなります。
こちらはその時間帯に、
男性大浴場だけ許可を得て撮影しました。

夜のサ窓。


♨ 貸切風呂 ♨

5つの貸切風呂は、24時間営業で、予約は不要です。
それぞれの昼と夜。


今日のエピソード…
清掃の女性スタッフさんとのお話や、湯守の方のお話、
いろいろあるんですが、
世の中、毎日何かがあるものです…。

いつもの通り夕食を20時にお願いして、
18時くらいからゆっくり大浴場へ(ほぼ定形化)。
身体を洗って、内湯や露天でゆっくりつかって、さてサウナ。
この日は、韓国からのお客様も多かったようで、
私にとっての黄金の時間帯でも
サウナや、水風呂が貸切になることはほぼありませんでした。

1セット目のサウナに入った時、
先客は20代くらいの青年が二人。
控えめに話されている会話は日本語でした。
一人がすぐに出て、数分してからもう一人の方も退室。
しかし、後の方がサウナマットをそのままサウナ室に敷きっぱなしだったんです。
声をかける猶予もなかったので、
なんとなくそのままにして、
どうせ誰かが片付けるんなら早いほうがいいか、と、
私が出る時に、一緒に持って出ました。
“もう〜、最近の若いモンは…”と思いつつ、
ちょっと気分が落ち着かない感じで、水風呂、そして外気浴へ。
すっかり気持ちよくなって、
2セット目のサウナ、水風呂も入って、
露天風呂脇のベンチで目を閉じて休んでいたら…。

「休んでおられるところ、失礼します」と声をかけられ、
目を開けてみると、さっきの青年…かな…(顔は覚えてない…)。

「さきほど、サウナマットを忘れたんですが、
 片付けていただいたみたいで、ありがとうございました。
 サウナマットがある施設って久しぶりだったので、
 つい気づかず…。すみませんでした!」
と、丁寧で、ハキハキ爽やかな言葉で、
わざわざ外にまで伝えにきてくださったのです。

自分が片付けたこともとっさに思い出せず、
一瞬何のことか戸惑って、
「わざわざご丁寧にありがとうございます」、としか言えませんでした。
しかし、正直驚きました。
どうして私ってわかったのかな、彼の友人が見てたのかな、
それともあとで片付けに行ったけど、すでにマットもなかったので、
その時の同室の記憶で私を探してこられたのかな、と思いましたが、そんなのはどうでもよくなって、
自分が、“もう〜、最近の…”と思ったことが恥ずかしくなりまして…。

そしてこう思ったんです。
目の前にある出来事をどう感じるかは自分次第。

いちいち感情で反応してたら、なんか勿体ないな…と。
そして、予想もしないところで「ありがとう」と言われることが、こんなにも気持ちが良い、嬉しいなんて…。

今回、私こそ、その青年に御礼を言いたいです。
「サウナマットを忘れてくれてありがとう。
 おかげで、貴方からお声をかけていただき、
 こんなに嬉しい気持ちになりました」と。

そんなことを考えながら、3セット目のサウナ入って、
さあ水風呂へ…と思ったら、外国の青年4人が
水風呂に肩を寄せ合って入っていて、
声かけして無理やり入ろうかとも思ったんですが、
楽しそうにされているし、
ついさっき「目の前のことをどう感じるか」って気づいたばっかりじゃないか!と自分に言い聞かせ、
最後は水シャワーでいいかと思い直して、
1番冷たくしたら、なんと冷たいこと。
1分ほど浴びていたのですが、すっかり強冷され、
この日最高のととのいになったのでした。

すべては自分の気持ち次第。
いい歳にもなってまだまだ未熟ですが、
そんな当たり前な気付きをいただいた嵐山の湯でした。

写真はイメージです…というか、夜の清掃時間帯に再現して撮影させていただきました。



明日は、京都めぐり編の締め『京都 嵐山温泉 湯浴み処 風風の湯(ふふのゆ)』となります。

著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。