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上野で中締めの下町歴史部。
<後編>
『やっぱりグルメ』

上野台地西側、谷根千地域を南下する藍染川は
不忍の池に注いでいたが、現在は暗渠になっている。
明治初期の頃まで、
不忍の池からの流れは現在のアメ横を抜けていた。

上野山下には三本の橋が架けられ、
中央の1本は江戸城からの将軍が
寛永寺に参拝するための「お成道」にあたる『将軍橋』、
左右2本が庶民や牛馬用であった。
現在橋のあった袂に三橋(みはし)と云う
人気の甘味処があるが、橋にちなんだものである。

流れは昭和通りを横切るが、その角にあるのが
2015年に開業した『ドーミーイン上野・御徒町』。
現在では川の流れなど知る由もない今昔の感であるが、
更に東に向い、竹町に三味線堀という地名が残るが、
その舟留を潤し、合羽橋から南下する新堀川と鳥越で合流し、
幕府の蔵前御蔵脇から隅田川に注いだ。

その『ドーミーイン上野・御徒町』開業で依頼を受けたのが
dormyインコどんの
《うえのお散歩マップ》と《上野・御徒町グルメマップ》。


観光と食べ歩きのタッグに気合が入った。
上野と云えば “トンカツ発祥の地 ” 。
蓬來屋、
ぽん太、
井泉。
名だたる御三家が味を競って、選ぶのも悩しい。

蓬來屋のヒレ定は上品な仕事の最高峰で、
入って右奥のカウンター席が故・小津安二郎の指定席。
至福の味が楽しめる。

大衆的で近年人気上昇中なのが、井泉。
オープンキッチンを眺めての一時は楽しい。

『ドーミーイン上野・御徒町』開業に合わせたかのようにオープンしたのが、
徒歩10分の御徒町ガード下 “ らーめん横丁 ” 。
蒙古タンメン中本、
つけめんTETSU、
中華そば青葉、
魔法のギョーザと和ラーメンチラナイサクラ、
トンコツスープのなんつっ亭の5店がラーメン聖地巡礼に登場した。




アメ横ガード下では、……昼間の酒がうまい!
『センベロ』が人気だ。
煮込みもつ焼の大統領、
牛カルビ串焼・肉の大山、
やき鳥の文楽、
立ち飲みカドクラ、
大衆酒場・勇、
佐原屋本店とおやじに負けじとセンベロ参戦。


昭和通りを渡った『コリアンタウン』は、
韓国料理や焼肉店、本格キムチ、食品、民族衣装など
数十店が軒を連ねて韓国ムードを楽しめる。
キムチ横丁とも呼ばれている。

上野・御徒町は全国屈指の甘味処でもある。
前述の上野山下あんみつみはし、
1747年創業の上野風月堂、
毎朝炊きあんこのつる瀬、
小倉アイス発祥のみつばち、
たいふくの岡埜栄泉、
極めつきは、私が東京一、いや日本一と確信する
うさぎの『どらやき』……あァ、クラクラしてきた……



――未曾有のコロナ禍では、
歴史散歩・食べ歩きもままならぬ……が、
四季はかならず恵みを与えてくれる。

桜のトンネル上野の山。
人は楽しく語らい幸せを謳歌する。


……そして、コロナも落ち着き
爽やかな初夏が訪れると信じている。




一年間、お付き合いくださり、
 心より感謝申し上げます。






<文・イラストマップ 田中けんじ>










それでは暫(しばら)く…

下町歴史部、
お暇をいただくことにいたしましょう。










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