サウナ部

『黒い広報室』に大接近!?



“脳を揺さぶる”…


パッケージに印刷されたキャッチコピーに導かれるように、
思わず手にとったお菓子、
それは少し前…この夏の終わりの出来事でした。

私達DOMINISTAは、
サウナの後に食べるととのい飯(サ飯)について、
日頃から勝手に調べています。

ラーメンやカレー、唐揚げ定食、どんぶり、
あるいは居酒屋で食べる行為そのもの…

その中で、
“ととのう”って、「脳がリフレッシュする」ことかな、
なんてぼんやり考えることもあり、
かのマグ万平さんは「サウナ後のコーヒーで更なる多幸感を」という動画も公開されていて、
実はカフェインにもヒントがあるんじゃないかと思っていたところ…
偶然出会ったのがこれなんです。

爽快!?

シャキッ!?

カカオ!?

チョコレート!?

カフェイン!?

もしかして、ととのう!?




早速その日、
家に帰ってお風呂に入り、
(もちろんサウナなんかついてません。ユニットバスです)

風呂上がりでぼーっとしながら、
この『爽快カカオ』を食べたところ…

なんと“ととのって”しまったんです…

やっぱりカカオやチョコ…
カフェインが“ととのい”に大きく関係するんじゃないかな、
なんて考えながら、
改めてパッケージを見てみると…

ん?

ユ〜ラク…


も、もしかして、
ブ、ブラックサンダー!?



なぜすぐにピンと来たかというと、
少し前、
ドーミーインでバレンタインデー(ドーミーいんこの誕生日でもある)に、
何かお客様にできないかということで、
ドーミーいんこが印刷された
「マイブラックサンダー」を作って
お配りしたことがあったから。


そのユ〜ラクさんと、
今度はこんなところ(風呂上がりの自分の家)で!
と思い、
次の日にまたコンビニ(買ったお店とは別)に行ったところ、
取り扱いなし…


インターネットで調べてみたところ、
夏期限定、しかも
ファミリーマートさん限定…。


たまたま手に入れたのは、
偶然…

だとしても、
このご縁は何かに通じるきっかけに!?

ということで、
もう手に入らないものなのか、
ということを口実に、
ユ〜ラクさん(有楽製菓株式会社様)に
いきなり取材を申し込んでしまったのでした。




そんないきなり取材に快くご対応いただいたのが、

有楽製菓株式会社
マーケティング部
商品戦略課
Sさま
(諸事情により、お名前は伏せさせていただきます)

です。


編集部:
突然すみません!
DOMINISTYLEサウナ部として、
御社の「爽快カカオ」は、もう食べることができないのですか!?

Sさま:
そうなんです…
実は今年の夏期限定、数量限定で発売した商品で、
お召し上がりいただいた“爽快カカオ”と、
“衝撃レモン”の2種類をテストで発売したんです。
あくまで期間限定で、ほんとに申し訳ありません…


編集部:
そうですか…。
と言いますか、こちらが勝手にお聞きしてるだけなので、
謝らないでください!!
こちらこそお気を使わせてしまってすみません!!!

Sさま:
いえいえとんでもありません。
実はブラックサンダー以外で、
こういう味わいを限定で出すのは、初の試み。
それを気に入っていただけたのはとても嬉しく思っています。
ましてやサウナに合うなんて…
本当にありがとうございます。

当社って、ブラックサンダーのイメージが非常に強いのですが、
「夢のある安くておいしいお菓子を創造する企業を目指す」という経営理念のもと、
商品を開発しています。

ちょうど5月から初夏にかけて、チョコレートを食べる機会が減ってきます。
また、昨年来から外出がままならない世の中で、
皆様の中にあるモヤモヤした気持ちを、
多少なりでも“チョコレートでリフレッシュしていただきたい!”…
今回のこの2種類は、
そんな考えから生まれました。

クエン酸たっぷりの“衝撃レモン”、
カフェインをたっぷり入れた“爽快カカオ”、
ともに、眠気覚ましという“機能性”を全面に出した
チョコレートというアプローチです。



編集部:
なるほどです。機能性…
そしてサウナ部の部員としては、
そのコンセプトに沿って作られた「脳を揺さぶる」というキャッチコピーに、
心が揺さぶられました…

Sさま:
それは嬉しいです(笑。
サウナに合うというのが驚きです。
サウナの後にチョコレートって、
ブラックサンダーではまずありえないことで、
“爽快カカオ”の開発担当に伝えたところ、
驚きつつも、とても喜んでいました。

そしてこのキャッチコピーを取り上げていただき、
個人的にすごく嬉しく思っています。
このコピーって、
なかなか文字も小さく、気づいている方も少ないんですけど、
実は当社の肝の部分で、
こだわり抜いて制作しているんです。
商品担当本人が、調査、開発、試作、マーケティングを通じて、
何十案もコピーを作りあげた中からの魂の一つ、なんです。

直接社長にプレゼンし、
ひとつひとつ一緒に吟味して、
やり直し、
最後に一つが決まります。
当社では常に遊びの要素を意識するので、
「芳醇な美味しさ」とか、
そういう一般的に綺麗なコピーは、だいたいはじかれます。

社長にハマるかハマらないか?
パッケージデザインよりも、そのキャッチコピーの承認を取るのが大変という話しも…


「黒い雷神」
「おいしさイナズマ級!」


そういう試練を乗り越えて
生まれたコピーです。



「若い女性に大ヒット中!」


これは2003年に発売された三代目ブラックサンダーに現れたコピーです。
当時、ロゴやパッケージデザインなど、
相当なメンズ仕様だったのですが、
女性のお客様からファンレターをいただくことも多く、
それがきっかけで作られたコピー。
その効果があったのか…、
お店の駄菓子コーナーにあったブラックサンダーですが、
女性のお客様が手に取りやすくなったということもありました。

あのブラックサンダーの黒い?歴史がここに…(ブラックサンダーファンサイトへ)


編集部:
キャッチコピーにそんな熱が込められていたとは…。
そうやって有楽製菓様は、
お客様の声をとても大事にされているんですね。

Sさま:
大切にしたい、とは本当に願っていることです。
ただ、なかなか直接お声を聞く機会もなく、
公式ツイッターで発信した情報にコメントをいただく、
そんな感じだったのですが…
今年、いろいろ動きがありまして。

4月に、ファンの方々との交流を深めようということで、
『ブラックサンダーアンバサダー』という名称で、
プログラムを始めました。
徐々に登録してくださる方も増えていき、
7月には、そんな中から10名のファンの方々に集まっていただき、
90分間に渡ってオンラインミーティングを行ったんです。
10〜40代の方々から、いろんなお話を聞くことができました。

なんていうんでしょう。
本当に嬉しそうに語ってくださるんです。

ブラックサンダーのパッケージデザインを利用して、
自分だけのグッズを作っている方や、
授業の課題でブラックサンダーについて書いたという学生の方だったり。

日々、ツイッターに投稿いただいている方々の熱量が、
想像を遥かに超えていることを知り、
驚くとともに、
やはりブランドを支えてくださっているのは、
こういうお客様なんだと改めて気付くことができました。

そのミーティングの後も、
ツイッターを通してやりとりが続いています。
当社からの発信に対して、
ファンの方々がコメントを入れて盛り上げてくださったり、
以前よりも、熱量がまた上がっている感じがします。

フォロワー数や目先の数字も大切ですが、
やっぱり、今の時代、こういう中身が大切なんだなと感じています。

そんな中、
社内から
「アンバサダーって名前、ウチっぽくないよね…」という声が出てきたんです。

アンバサダーって言葉、
当社が自ら使うのは少しおこがましいというか…。

もっとファンやお客さまと同じ目線、
つまり、“仲間”として、ブラックサンダーに対して一緒に何かをやって盛り上げていきましょう!
そんな気持ちに立ち返った時に、
アンバサダーという言葉に、違和感を感じました。

そこで、
社内で20案以上の中から4案に絞り、
その4案をTwitterで投票いただいたところ、
決まったのがこちらです。


『黒い広報室』




「ブラックサンダー部」も良かったのですが、
最終的に、
秘密結社というか、
なんかとってもブラックな路線に決まっちゃいました(笑。

名前の効果かどうかはわかりませんが、
おかげさまで、登録してくださる方の人数も、
ぐっと増えています。


編集部:
“ファンの皆様と同じ目線!”、
“一緒に作っていく!”
それは…

Sさま:
お客様の言葉を聞くって、
最初はすごく怖いじゃないですか。
オンラインミーティングをする前は、
どうなるのかまったくわからずに不安ばかりでしたが、
参加者の皆様の熱量が、
そんな私達の気持ちを一気に吹き飛ばしてくれました。

いま、
お客様に情報をお届けするために、
SNSは欠かせないツールになりました。
ツイッターの登録者は19万人まで増えています。
嬉しい反面、
ツイッターの担当者は、
責任がさらに重くなるのを感じています。
個人ではなく、会社の代表としてその場にいるわけですものね。

だけど、
つくづく思うのは…

ファンの方々との交流は、
間違いなくやって良かった、
ということです。

皆様、黒い世界へいってらっしゃいませ…







『黒い広報室』の一員であるSさま、
ありがとうございました!!

Sさま、かっこいい…


突然の取材にも関わらず、
Sさまが有楽製菓様に入社されたいきさつも含め、
いろんな裏話も
ざっくばらんに語ってくださいました。
そんな関わる人すべてに対する真摯な姿勢、
何より「お客様と同じ目線」「一緒に作る」という言葉に、
私達DOMINISTYLEは、
激しく共感するとともに、
大きな刺激をいただきました。

期間限定の爽快カカオとの再会は叶わないようですが、
それ以上に
Sさまへの取材で
「脳が揺さぶられ」ました!

有楽製菓様の夢工場と呼ばれる生産拠点は愛知県豊橋市。
そんな豊橋に、
私達ドーミーインExpressの新しい仲間が、
近くオープンします。

バレンタインで、
コンビニで、
そして次は豊橋で。

“遊び心を持ったすべての人たち”に向けて、
“日本一ワクワクする菓子屋”を目指す有楽製菓様から、
もっともっと刺激を勝手にいただきます。



著者名:

DOMINISTYLEの活動を楽しんでいただくために、様々な活動を行っています。サウナビギナーで、最近、ウィスキングに興味津々。